「高音」から聞こえづらくなる
「子音」の聞き分けがしにくい
音を選び出す力が弱まる
「聴力低下は放っておかない方が良い」理由とは
「認知症」「うつ」の防止
冒頭にも書いたように「聴力の低下」は特別なことではなく40代位から徐々に少しずつ聞こえない音域が増えていきます。それが「少しずつ」であるために本人には余り自覚がなく放っておいてしまう事も多いのです。
しかし、聴力が低下すると 会話の中で聞き違いが多くなったり、何度も聞き直す自分が嫌になったりして次第に人と会話すること自体を避けていく傾向にあります。その方が楽だからです。
人と会話をしない ⇒ 外からの情報を入れない状態が続くと脳は刺激を失って「認知症」なりやすいという研究結果が出されました。また男性の場合「聴力の低下」を放っておいた場合、約3倍も「うつ」になりやすいという研究データもあります。
聴力の低下で会話が億劫になっている場合は、出来るだけ検査を受けどの音域が聞きづらくなっているのかを知りさまざまな日常シーンで積極的に会話に参加できる様にすることが大切です。人と話して刺激を受ける、自然の中の音を聞いて生活をおくることが 認知症やうつの最も効果的な防止策と言えます。
交通事故を防止する
「聴力の低下」と「視力の低下」を比較した場合、交通事故などの危険性を考えた時に「視力の低下」の方が重大なことと考えがちです。それはそうなのですが「聴力の低下」は周りからは気付かれにくいために車を運転するドライバーや、自転車に乗っている人からは「きっと判っているだろう」「きっと聞えているだろう」 という誤解を生みます。
「聴力の低下」を放っておくと重大な交通事故を招くことにもなりかねません。
